〇概要
郵政博物館(東京都墨田区)では、8月19日(土)から「郵便シネマ館」と題して、デジタル化が終了した映像資料を公開します。
上映作品は主に昭和期の郵政省時代のもので、第1弾は1969(昭和44)年製作の事業周知用映画「日本の郵便」(郵政省企画、東映製作)。その後隔月ごとに新作を公開予定です。
〇解説
当館では、早くから映像を用いた施策を展開しており、その萌芽は1910(明治43)年にさかのぼります。当時の記録では、映像を用いて「郵便、電信、電話等の現業を撮影し、職員教育に供したほか、各地で巡回上映をして事業周知の普及に資した」とあり、製作以外の施策としては、大正期ごろから博物館内に映写室が設置され、事業周知映像を公開してきました。
現在、当館が収蔵する映像資料は約4千件にのぼり、事業周知用映画のほか教育用など多岐に渡りますが、いずれも各時代の郵政事業の周知に貢献した有益な媒体です。
本施策では8月19日(土)から翌3月24日(日)まで、常設展示室内のメッセージシアターで、「郵便シネマ館」と題して、デジタル化が終了した映像資料を随時公開します。
〇主な公開資料(予定)
8・9月「日本の郵便」(1969年、郵政省企画、東映株式会社製作、21分52秒)
10・11月「郵便のうつりかわり」(1960年、郵政省企画、東映株式会社製作、19分32秒)
12月・1月「郵便局ではたらく人たち」(1959年、郵政省企画、東映株式会社制作、12分29秒)他
〔参考画像〕事業周知用映画「日本の郵便」(1969年/郵政省企画/東映製作/映像抜粋)