企画展 Etegami -Imperfection is good -「小池邦夫絵手紙展」-軌跡と未来-

小池邦夫は手紙書きとしての創作活動を始めてから2015年で55周年を迎えます。
1960(昭和35)年東京学芸大学書道科に入学したものの臨書の日々に満足できず、有り余る芸術への思いをふるさとの友人に宛てて手紙に綴り始めました。
飾らない心の表現、「手紙」の力に魅了され、文字と絵を素朴に組み合わせたスタイルのそれらを絵手紙として、より分かりやすく、より楽しめる手紙文化へと進化させていくことになります。
「ヘタでいい、ヘタがいい。」のキャッチフレーズと共に、多くの人々に向け絵手紙文化定着に尽力し続けることは、筆で文字や絵をかくというアジアの一部にしか残っていない文化を守り続ける活動でもありました。
しかし、自らの手紙の世界観の確立は決して順調なものではなく、悩みと苦しみの中にともる小さな光を一つ一つ拾い集めるような日々でした。
この展示では、どんな苦境の中でも芸術に対する消えない闘志を燃やし、自分の目指す世界へとにじり寄る小池邦夫の姿を、200点を超える作品を通して紹介するとともに、テーマ別展示コーナーでは各テーマを3期に分けて展示します。
基本展示(2014年12月20~2015年3月29日)では、手紙という表現方法を始めた1960(昭和35)年からの人生のターニングポイントとなった手紙や縁のある人々への手紙を紹介します。
そして第1期(2014年12月20日~2015年1月18日)では、「年賀」を中心とした展示を行います。
第2期(2015年1月20日~2月22日)では、2012(平成24)年から2013(平成25)年にかけて1年間で100枚の富士山をかくことに挑戦した最新のシリーズ「富嶽百景」の中から、全国に先駆け約80作品を展示します。
第3期(2015年2月24日~3月29日)では、55年間撒き続けてきた絵手紙の種が芽吹き、大学を通じた若者との交流やスポーツの分野への広がり、外国への普及活動などを、それぞれ絵手紙を体験した人々の反応と作品も添えてご紹介します。
小池邦夫の迸る「情熱」と「素」の境地から生まれる手紙の、心透くみずみずしい人間的な表現をお楽しみください。

展示一例

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【会 期 】

2014年12月20日(土)~2015年3月29日(日)

(1) 文(ふみ)締(し)めてきた道、文出(ふみだ)して行く先   2014年12月20日(土)~2015年3月29日(日) [全日程展示]
(2) この年を文(ふみ)越(こ)えて心躍る「年賀」   2014年12月20日(土)~2015年1月18日(日)
(3) 日本人の心に佇(たたず)むもの「不二山」  2015年 1月20日(火)~2015年2月22日(日)
(4) 絵手紙は心と世界の扉となる      2015年 2月24日(火)~3月29日(日)

【休館日】

2014年 12月29日(月)・30日(火)・31日(水) 
2015年 1月1日(木)・2日(金)・19日(月)、2月23日(月)、 3月18日(水)
          ※一部展示替え、清掃、メンテナンス等の為

【主催】

郵政博物館

【協力】

小池邦夫 絵手紙美術館
上武大学絵手紙ギャラリー&ミュージアム
上武大学手がき文化研究所
中央大学 FLP 松野良一ゼミ
同志社大学絵手紙の会
一般社団法人 日本絵手紙協会

【イベント】  

1.<記念講演会> 小池邦夫講演会

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2. 小池邦夫サイン会 &ミニトークショー

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3. 絵手紙ワークショップ

※詳しくはこちらをご覧ください。 

4. おさんぽ絵手紙

※詳しくはこちらをご覧ください。

5.東日本大震災を見つめなおして―中央大学FLP松野良一ゼミの取り組み―

※詳しくはこちらをご覧ください。

同時開催イベント

・はくぶつかんDEめりくり☆あけおめ! 2014年12月6日(土)~2015年1月18日(日)
・ヴァレンタイン・イベント「Joyeuse Saint Valentin!」2015年1月20日(火)~2月15日(日)