国内公式第1号の鋳鉄製赤色円筒形ポスト「回転式ポスト」
収蔵品
明治41(1908)年10月、鋳鉄製赤色円筒形ポストのひな型が正式に定められ、このポストが全国に設置されました。
このポストが「回転式ポスト」と呼ばれるのは、郵便物の差入口が回転するためです。現存しているのは、当館所蔵展示中の1基(図1)のみです。
この「回転式ポスト」は、回転盤上部のつまみを左右のどちらかに半回転させると、回転盤の切り口が上部に移動し、差入口が現われ、郵便物を投函することができるようになります。
差入口の中には受棚があり、郵便物を差し入れると郵便物はその受棚の上に載ります。手を離すと回転盤は自動的に元に戻り、差入口は閉じますが、同時に郵便物が載った受棚も回転するので、郵便物は落下して内部に収納されます。
図1 「回転式ポスト」
(回転盤を回して差入口が現われた状態)
明治41(1908)年
図2 「回転式ポスト」の差入口部分
(差入口が現われ、受棚が上を向いている状態)