博物館ノート

自転車を用いた配達

収蔵品

逓信省による自転車を用いた配達は、明治25(1892)年5月に出された東京郵便電信局の伺案「被服新調費増額之義ニ付稟中」(図1)に「電報配達上自転車試用之件」という記述があり、この頃から行われるようになったと考えられます。
配達用自転車がいつから赤く塗られるようになったのかは定かではありませんが、明治39(1906)年9月に出された公達第四百八十七号で「自転車ハ赤色塗」(図2)と正式に定められています。
また、郵便配達用として本格的に用いられるようになったのは、明治44(1911)年2月11日の速達郵便の取り扱いが開始されたときとされています。

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図1 被服新調費増額之義ニ付稟中
明治25(1892)年

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図2 公達第四百八十七号 
(『逓信公報』第4413号,1431頁,明治39(1906)年より)

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図3 「集配人服務心得」第六図
(明治期、年代不詳)

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図4 自転車での配達風景 
昭和10(1935)年