博物館ノート

国内初の女性肖像切手

収蔵品

国内で初めて切手の意匠に女性の肖像が採用されたのは、明冶41(1908)年2月20日発行の普通切手五圓(図1)と拾圓(図2)です。
この時、採用された肖像は神功皇后(じんぐうこうごう)で、明治14(1881)年に発行された肖像紙幣第一号の「改造紙幣壹圓」の図像が元になっています。
この切手の神功皇后は、磯部忠一が原画を、大山助一が原版を制作しました。このとき初めて、簡潔で力強い表現が特徴である凹版直刻法を用いています。
この切手は、外国郵便物に高額料金のものが多くなったことから発行された、いわゆる「高額切手」で、郵便料金のほか、電話の加入登記料などの料金払込みにも使用されました。

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図1 普通切手五圓

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図2 普通切手拾圓

※図1、図2とも明冶41(1908)年2月20日発行