自働郵便切手葉書売下機(じどうゆうびんきってはがきうりさげき)
収蔵品
この機械(図1)は、明治37(1904)年、山口県赤間関(現在の下関市)の発明家俵谷高七(図2)により考案された「自働郵便切手葉書売下機」というもので、日本に現存する最も古い自動販売機です。
写真(図1と3)向かって右側に3銭切手の発売口、左側に1銭5厘のはがきの発売口があり、中央下部には硬貨の返却口とポストが付いています。
はがきは、1銭5厘入れると1枚、3銭入れると2枚出てくるようになっています。また、在庫が無くなると、売切れの表示もできる仕組みになっています。
しかし、この販売機は、装置作動の正確さにやや難点があり、実用化されませんでした。
図1 「自働郵便切手葉書売下機」全体写真
俵谷高七氏肖像
図3 「自働郵便切手葉書売下機」内部