博物館ノート

ミャンマーから贈呈された切手

収蔵品

ミャンマーの通信・情報技術大臣ミヤツ・ヘイン氏から日本郵政株式会社の西室社長にオリジナルの豪華なギフトボックスに収められた古い切手が寄贈された。
この切手は、第二次世界大戦中、日本が占領した東南アジア諸国において発行された切手(南方占領地切手)のひとつで、郵趣の世界では「矢野切手」と呼ばれている。
1942年イギリス領ビルマに侵攻した日本軍は、戦禍で中断されていたビルマの郵便事業を同年6月1日に再開することにした。中央郵便局にあった以前の切手はすでに失われていたため、耕牛図案の臨時切手を発行することになった。しかし、再開日までにはその製造が間に合わない。そこで現地での郵便関係の責任者であった矢野静雄の私印を使って急造したのがこの切手である。

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