博物館ノート

簡易保険健康相談所のポスター

収蔵品

kenkousoudanjyo01.jpg

保健所のルーツ
簡易保険健康相談所のポスター (笠松紫浪 画 昭和6年)

簡易保険健康相談所は、被保険者の健康相談や巡回看護をおこなう施設で、大正11年(1922)に逓信局所在地7か所に設置された。その後も増設され昭和19年には321か所となっており、国による社会保険制度が未熟な時代に重要な役割を果たした。
戦局の悪化により保健所の整備が遅れていた厚生省は、逓信省の合意を得て全国313か所の簡易保険健康相談所を保健所に統合したのである。