開化幼早学門(かいかおさなはやがくもん)
収蔵品
梅堂国政(1848-1920)作「開化幼早学門」(明治9(1876)年)の中のひとつ「鉄道は空飛(とぶ)鳥の早飛脚」では、明治4(1871)年に創業したばかりの郵便が、翌年に開通した鉄道とともに、文明開化を象徴する題材として取り上げられています。この見出しからもわかるように、鉄道と郵便の速さを空飛ぶ鳥に例えて賞賛しています。
郵便外務員が着用した制服は、和装が一般的だった当時、人々の目を引きました。また、黒字に赤を効かせたデザインは、現代の我々から見てもとても斬新に見えます。
【参考:作品中の文章】
鉄道は空飛(とぶ)鳥の早飛脚
横浜まで歩行(かち)なれば上下二日一と晩かかるをわづか二時間か三時間にて往来の自由なるを空飛ぶ鳥の早弁利(べんり)これも開化の恩澤なるをいう